簡単な紹介
- 著者 エイミー・C・エドモンドソン
- 訳者 野津智子
- 出版社 英治出版
- ISBN 9784862762887
HRアワード2021優秀賞受賞
心理的安全性研究の第一人者による理論・ケーススタディ・実践への示唆
目次
- はじめに
- 第1部 心理的安全性のパワー
- 第1章 土台
- 第2章 研究の軌跡
- 第2部 職場の心理的安全性
- 第3章 回避できる失敗
- 第4章 危険な沈黙
- 第5章 フィアレスな職場
- 第6章 無事に
- 第3部 フィアレスな組織をつくる
- 第7章 実現させる
- 第8章 次に何が起きるのか
Googleの研究で注目を集める心理的安全性
このコンセプトの生みの親であるハーバード大教授がピクサー,フォルクスワーゲン,福島原発など様々な事例を分析し,対人関係の不安がいかに組織を蝕むか
そして,それを乗り越えた組織のあり方を描く
新作続々追加!オーディオブック聴くなら – audiobook.jp著者について
エイミー・C・エドモンドソン (Amy Claire Edmondson)
ハーバード・ビジネススクール教授
彼女は,リーダーシップ,チーム,組織学習などの分野で研究と教育を行っている
彼女は”心理的安全性”や”チーミング”という概念を提唱し,組織のイノベーションや変革について多くの著作や論文を発表している
なぜこの本を読んだのか
この本を読んだ理由は
一応会社では班長の私,マネージメントの本を探していた時にアマゾンランキングの上位にでてきて惹かれた
世間的には結構認知されているのかもしれないけれど,当時の私は題名にある”心理的安全性”という言葉は恥ずかしながら聞いた覚えがなかった
が,軽く説明を見てみると何だかいい感じだし,しかもランキングの上位でレビューも高いしということで購入
買う時はフィーリング重視
マネックス証券 つみたてNISA心に響いたフレーズ
⁂行動力と判断力を,不安ほど巧みに,心のなかから根こそぎ奪う感情はない
⁂フィアレスな組織とは,知識集約的な世界にあって,対人関係の不安を最小限に抑え,チームや組織のパフォーマンスを最大にできる組織のことである
⁂心理的安全性とは、大まかに言えば「みんなが気兼ねなく意見を述べることができ、自分らしくいられる文化」のことだ
⁂個人および集団の能力を引き出したいと思うなら、リーダーは心理的に安全な風土をつくらなければならない
⁂職場で従業員が本心を言わないのがおきまりのパターンであること,さらには,そのような人間らしい無意識にしてしまう反応が,およそどんな組織においても仕事の質に深刻な影響を及ぼしかねないことである
⁂私たちが見出した五つの成功因子のうち,心理的安全性の重要性は群を抜いている。それは歩かのつ四つの土台なのだ
⁂意義ある行動より見た目の申し分なさを重視するのは,社交の集まりでは妥当かもしれないが,職場ではそうした傾向によって重大な問題が起こりかねない
⁂神経科学の研究によれば,不安のせいで生理的資源が消費され,ワーキングメモリの管理や新情報の処理をする脳領域に資源が届かなくなるという。そのせいで分析的思考,創造的考察,問題解決ができなくなる
⁂人は,言いたい内容が組織や顧客,あるいは自分自身にとって重要だと思われる時でさえ,黙っている場合が多いということである
この本を読んで
この本を読んで,まず思ったことは「こういう事って結構あるな」でした
本の中で大きな事例がいくつか紹介されているのですが,私も感じたことのある感覚”これ,このままいくとマズいな”
でも,言いたいけど言いにくいから言うのを止めてしまい,そのマズい事が起こり後悔をする
会社でよくあるこのシチュエーションを引き起こす要因が”心理的安全性”
心理的安全性の低い職場では率直な意見が言いにくい
なぜ言いにくいのか?それは,上司への忖度,自分が間違っていて恥をかきたくない,面倒くさい人と思われたくないなど様々である
この本では心理的安全性の重要性,そして心理的安全性を高める方法も書かれている
簡単な方法ではあるのだが,意外とできていない場合が多い
と言うよりも,機械化,デジタル化した今の時代においては,そもそも人との繋がりというものが軽んじられているのかもしれない
こと仕事においては顕著に
私個人の意見としては,いつの時代も,人との繋がりは大切であると思っている
よってこの本の著者の考えには賛同するので,職場で率直な意見がでるように取り組んでいる
フィアレスなチームを作っていきたい
簡単なようで難しいかもしれないが
少しずつでも変化していけばいい
個人が変われば少しずつ波及していくだろう
頑張ろう!
本の要約サービスflierフライヤーこの本はどんな人にオススメ?
特におすすめしたいのは
管理職の人とチームの班長と副班長,そして上を目指している人
心理的安全性は同じ組織のなかでもグループ毎に違うというデータがあるので
チームを管理する立場の人と,グループの柱には読んでほしい
そして,いつかは上に立ちたいと思っている人も,最初からこの事を知っておけばチーム作りの指針になるので事前に読んでおく事をオススメしたい